コーチングでよく誤解されやすい言葉のひとつがフィードバックです。
フィードバックというと、
・評価される
・良い/悪いを言われる
・できてないところを指摘される
そんなイメージを持つ方も多いかもしれません。
でも、私が大事にしているコーチングのフィードバックは、それとは少し違います。
コーチングにおけるフィードバックは、「正解を返すこと」ではありません。
何かを判断したり、こうすべきだと教えたり、修正点を提示することでもない。
もっとシンプルに言うと、
「何が起きていたのかを、いっしょに見える形にすること」
だと思っています。
たとえば、
・やってみたけど、手応えがなかった
・相手の反応が思ったのと違った
・なぜかモヤっとした
・理由は分からないけど、疲れた
こういう感覚って、一人だと流してしまったり、「自分が悪い」で終わらせてしまいがちです。
でも、ここにはたくさんの情報が詰まっています。
コーチングでは、
・その時、何を大事にしていたのか
・どんな期待をしていたのか
・どんな前提で動いていたのか
・どこでズレが起きたのか
を、言葉にしていきます。
すると、「失敗した」ではなく、
「この条件だと、こうなりやすいんだな」
「このやり方は、自分には合わなかったんだな」
という気づきに変わっていく。
これが、コーチングのフィードバックです。
ここで大事なのは、
フィードバックは 行動の“後”にしか生まれない ということ。
行動しなければ、材料がない。
でも、行動さえすれば、うまくいかなかったとしても必ずフィードバックは残ります。
そして、そのフィードバックを責めずに、評価せずに、ただ眺められるのが、コーチングの場です。
「フィードバックを受け取れないと、成長が止まりやすい」
同じことを何度も繰り返してしまうのは、能力が足りないからではなく、フィードバックが言語化されていないだけ、ということも多いです。
コーチングは、人を変えるためのものではありません。
行動の結果を「意味のある経験」に変えていくためのものなんです。
だから、
・動いてみたい人
・すでに動いている人
・うまくいっていない気がしている人
にこそ、コーチングは役に立つと思っています。
行動 → フィードバック → 調整
この循環が回り始めると、成長は、無理に頑張らなくても起きていきます。
もし今、
「自分なりにやっているけど、手応えがない」
「この先、どう修正すればいいかわからない」
そんな感覚があったら、それは失敗ではなく、
フィードバックの入口かもしれません。