失敗ではなくフィードバックが大事って書いてきましたが
それでもやっぱり、
失敗した時のほうが、成長している感覚がある
というのも、正直なところです。
なぜだろう、と考えてみると、やっぱり実体験があるからなんですよね。
私は、20年間、会社員としてエンジニアとマネージャーをやっていました。
今、その頃を振り返ってみて、強く覚えている記憶って、失敗して、苦しかった時のことばかりなんですよね。
トラブルが起きた時
判断を間違えた時
うまくいかなくて、責任を感じた時
正直、もう二度と味わいたくないような場面も多かったです。
(あまり、思い出したくもないです)
でも同時に、あの頃を振り返ると、
自分が一番成長したのも、まさにその時だった
と、はっきり思えるんです。
なぜ成長した感覚が残っているのか。
たぶん、失敗した時って、そのままでは終われないから、何とかしようともがくんですよね。
・今ある知識を総動員する
・人に頭を下げて助けを求める(これ、普段は出来ない)
・普段ならやらない判断をする
自分が持っている以上の力を無理やり引き出そうとしている。
その状態って、今思うと
かなり背伸びした行動だったんだと思います。
余裕がある時にはしないような工夫をしたり、
避けていた役割を引き受けたり、
自分の枠を超える動きをしていた。
だからこそ、刺激も多いし、学びも深い。
失敗そのものが成長を生むというより、
失敗をきっかけに、背伸びした行動が生まれている。
その積み重ねが、あとから「成長した感覚」として残るんでしょうね。
コーチングでは、よく目標を扱います。
でもその目標は、自分を追い込むためのものではありません。
今の自分より、ほんの少し背伸びする位置に置くこと。
無理すぎると動けなくなるし、
簡単すぎると、成長は起きにくい。
ちょっと不安で、ちょっと緊張して、でも「やってみようかな」と思えるくらい。
そのくらいの目標があると、人は自然と行動します。
行動すれば、うまくいかないことも起きる。
でもその時こそ、自分の枠が広がるタイミングなのかもしれません。
私自身、ぬるま湯につかっていると心地いいんですけど、成長してる感覚がないんですよね。
コーチングで目標を扱うのは、人を頑張らせるためではありません。
背伸びするきっかけをつくるため。
そして、その背伸びを一人で抱え込まないため。
失敗して、苦しくて、もがいている時。
それは、うまくいっていない証拠ではなく、
ちゃんと成長している途中なのかもしれません。
もし今、少ししんどさを感じているなら、それは背伸びしているサインかもしれませんね。