ここ2〜3週間で、ちょっとした地殻変動が起きまして。
何かというと、キーボードをほとんど打たなくなったんです。
正確に言うと、ゼロではないんですけど、文章を書くという作業のほぼ全部が「しゃべる」に置き換わりました。
メルマガの下書きも、人への返信も、ちょっとしたメモも、全部しゃべってます。
実は、音声入力自体はずっと前から試してはいたんですよね。
何度か「これでいけるかも」と思って切り替えてみるんですが、結局はキーボードに戻ってしまう。
精度がもう一歩で、修正の手間を考えると打ったほうが早い、というのが正直なところでした。
ところが、ここ最近のテクノロジーの進化で、状況がガラッと変わったんです。
しゃべったものが、ほぼ完璧に近い精度で文字になる。SuperWhisperというアプリを本格的に使い始めて、もうキーボードで打つのに戻れなくなりました。
私の中では、紀元前と紀元後みたいな感覚でして。あの日を境に、世界が切り替わったというくらいのインパクトだったんですよね。
以前は、「打ったほうが早いんじゃないか」「しゃべると考えがまとまらないんじゃないか」って、頭の中のクセが抵抗してくるんです。
ところが今は、逆になって、打つほうが「面倒くさい」って感じ始めるんですね。
人間の慣れって、本当にあっという間だなと思いました。
ちなみに完璧ではないです。数字を言うと漢字に変換されちゃうとか、固有名詞は怪しいとか、修正は普通に必要なんです。でも、ゼロから打つよりは圧倒的に早い。
このあたりの「完璧じゃないけど、十分に役立つ」とどう付き合うかって、〈最上志向〉が強い人ほど一回つまずくところかもしれません。
私も最初「精度100%じゃないと使い物にならない」って思いがちなんですけど、それやってると、いつまで経っても新しい道具を使えないんですよね。
振り返ってみると、何度も試して戻ってきたあの期間があったから、「今回は本物だ」とわかったのかもしれません。
合わない道具を無理に使い続ける必要はない。でも、たまに試し直してみる。それを続けていると、「あ、今だ」というタイミングが来る。
紀元前と紀元後の境目って、案外そういうものなのかもしれないですね。
ということで今日は、キーボードを打たなくなった話でした。
明日は、この延長で「AIをどう自分の仕事に取り込むか」という話を書こうと思います。