ストレングスを学んでいる方とお話ししていると、ときどきこんな声を聞きます。
「自分の資質はだいたいわかった。活かせている実感もある。……でも、ふとした瞬間に『この強み、"何のために"使ってるんだろう』って思うんですよね」と。
これ、けっこう多いんです。
成果は出ている。動けている。
なのに、"満たされている感じ"とか"自分らしさ"は、なんだかまた少し別のところにある気がする——そういう感覚を持つ方が、想像以上にいらっしゃいます。
そして私は、これは理解が足りないからじゃないんだなと思っています。
ストレングスファインダー(CliftonStrengths)が照らしてくれるのは、主に「やり方」の強み——思考・行動・感情の"自然な反応パターン"なんですよね。
だから「どう動くか」「何が得意か」はすごく鮮やかに見える。
一方で「何を大切に、どんな自分として、その力を使うのか」は、また別のレンズが必要なんです。
■ 実は、Gallup自身が「もう一つの強み」を勧めている
あまり知られていないんですが、Gallupの公式サイトには、自社のCliftonStrengthsと、もう一つの強み診断「VIA-IS(性格的強み)」を比較したページがあります。
そこにこう書かれているんです。
コーチはVIAとCliftonStrengthsを併用することで、その人の"思考・行動・感情の自然なパターン"と、"徳・価値観"の両面を、まるごと捉えられる、と。
強みの本家であるGallup自身が、「両方を併せて使うこと」を勧めています。
■ 2つの強みは、何が違うのか
ざっくり並べると、こんな感じです。
CliftonStrengths(やり方の強み)は、思考・行動・感情の自然な反応パターン=才能を測るもの。
問いは「どう動くか/何が得意か」。仕事・成果・キャリアの領域で力を発揮します。
VIA-IS(あり方の強み)は、価値観・徳目・人格=あり方を測るもの。
問いは「何を大切にするか/どう在りたいか」。生き方や、人としての土台の領域に効いてきます。
道具(CS)を「何のために・どう在って」使うのか。
その"あり方"を教えてくれるのがVIAなんですね。
車にたとえるなら、CSは「高性能なエンジンと運転技術」、VIAは「どこへ向かうかを示すハンドルと地図」。
両方そろってはじめて、気持ちよく、遠くまで走り続けられる——そんなイメージです。
■ 併せて学ぶと、何が変わるのか
Gallupの研究では、強みを日常的に使う人ほど仕事への熱意もウェルビーイングも高い、というデータが繰り返し示されています。
そこに「あり方(VIA)」が重なると、強みが"成果を出す道具"であると同時に、"自分らしく在るための軸"になっていく。
これって、燃え尽きを防いで、長く・幸せに力を発揮し続けるための土台(ファウンデーション)になるんじゃないかと思うんです。
「やり方」だけを磨き続けると、ときに空回りしてしまう。だからこそ「あり方」と両輪で——というわけです。
この「やり方 × あり方」を統合して深めていく学びが来週から対面講座でスタートします。
実践!強みの科学講座 ― Clifton Strengths × VIA-IS 統合プログラム ―