今日は少し長くなるかもしれませんが、お風呂で思いついちゃったので、そのまま書きます。
「コーチングはAIに代替されるのか」というテーマで、私なりに考えてみたことを書いてみます。
そもそもAIには、得意なことと苦手なことがあるんですよね。
AIが得意なのは、プログラミングのような計算処理です。答えがはっきりしているもの、と言ってもいいかもしれません。
もともとコンピューターの世界は、0と1だけでできています。
0ならオフ、1ならオン。
電気のスイッチをイメージするとわかりやすいですね。
点けたらON、消したらOFF。これが01の世界です。
スイッチが1つなら、オンかオフかの2通りだけ。
でも、スイッチが2つ並ぶと、両方ついたらこう、片方だけついたらこう……と、急に複雑になっていきます。
ただ、ここが大事なところなんですが、スイッチが何十個並ぼうと、処理が複雑になるだけで、結局は「決め事の連続」なんですよね。
全部ついたらこれ、全部消えたらこれ、3つのうち2つがオンなら青、1つだけオンなら赤……といった具合に、すべてにあらかじめ意味を持たせていく。
つまりテクノロジーの世界は、突き詰めれば「決まったルールの下で、決まったように動く」だけ。
だから最終的には、とても処理しやすいんです。
私がオンしても、他の誰がオンしても、スイッチは同じようにオンになる。
私が消しても、他の人が消しても、ちゃんとオフになる。
誰がやっても結果が同じ。
そこが、テクノロジーの単純で、ありがたいところなんですよね。
ところが、人はそう単純にはいきません。
ある出来事が、ある人にとってはハッピーなのに、別の人にとっては不幸だったりする。
同じことが、ある人には嬉しくて、別の人には悲しい。
ある人はやる気が出るのに、ある人はまったく出ない。
これ、ストレングスファインダーで考えるとわかりやすいですよね。
少し数字の話をします。
ストレングスファインダーには34の資質があります。その並び順の組み合わせが、どれくらいあるか。
TOP5を順番通りに並べるだけで、約3,339万通り(約3,000万分の1)
34資質すべてを順番通りに並べると、約2.95×10³⁸通り
この「2.95×10³⁸」という数字、ちょっと途方もなさすぎて実感がわかないと思うので、たとえを出すと——
地球上の砂粒の数は、推定で約7.5×10¹⁸個。34資質の組み合わせは、その「2乗」よりさらに大きい。
観測可能な宇宙の星の数(約10²⁴個)を全部かき集めても、まだ全然足りない。
全人類80億人が、何兆世代繰り返しても、34資質が完全に一致するペアは、事実上「絶対に現れない」レベル。
……要するに、一人ひとりが、それくらい違うということなんですよね。
これは、さすがのAIでも計り知れません。
だから、AIに人生相談をしたり、自分の悩みを相談したりしても、「思った通りの答えが返ってこない」「なんだか意図した方向に持っていかれる」という声をよく聞きますが、それはある意味、しょうがないんです。
だってAIは、答えを持っていませんから。
AIはあくまで確率で答えを出しています。
でも、人それぞれ考え方が全部違うので、ある人にとっては合っている答えでも、別の人にとっては合っていない可能性がある。
それだけのことなんですよね。
コーチングでは「アドバイスをしません」とよく言います。
これ、なぜかというと——結局、自分のアドバイスが相手にとって有効なのか無効なのか、わからないからなんです。
これだけ計算力のあるAIですらわからないのに、人がわかるわけないですよね。
だからアドバイスをするのではなく、相手に考えてもらって、相手自身に答えを出してもらう。その答えは相手の中から出てきたものなので、その人にとって合っている可能性が、ぐっと高くなるんです。
問い、承認する、といったことは、これからAIにもできるようになるかもしれません。
でも、やっぱりそこには人の温かみが大切だと思いますし、私自身、最終的に誰かにコーチングしてもらうなら——やっぱり、人がいいですね。
というわけで。
AIが得意なところはAIにお願いして、人が得意なところは人がやる。
これがいちばんいいバランスなんじゃないかなと、私は思っています。
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